「*(アスタリスク)」と「※(米印)」、なんとなく使ってるけど違いをちゃんと説明できますか?
実はこの2つ、使い方や意味、使われる場面がまったく違います。
ビジネス文書やWeb記事、メール、SNS…正しく使い分けられるかどうかで、文章の印象も大きく変わってきます。
この記事では、アスタリスクと米印の意味・使い方・具体的な使い分けまでをわかりやすく解説します!これを読めば、あなたも記号マスターに!
アスタリスクと米印の違いとは?まずはざっくり比較
見た目は似てるけど、実は別物
アスタリスク(*)と米印(※)は、どちらも小さな記号で文章中に登場することがあります。
そのため、「何が違うの?」と混同している人も多いかもしれません。でも実は、この2つは使われる場面や意味、文化的背景が全く違うんです。
見た目が似ているだけで、使い方を間違えると読み手に誤解を与える可能性もあります。特にビジネス文書やWebサイトでは、使い分けがしっかりできていると信頼性がアップします。
どんな場面で使われるの?
アスタリスク(*)は、英語圏やIT分野でよく使われる記号で、「脚注」や「掛け算」、「強調」などの用途があります。
一方、米印(※)は日本語文書での補足説明や注意書きに使われる、いわば日本ローカルな記号です。
つまり、アスタリスクは国際的な記号、米印は日本独自の記号という違いがあります。
日本語と英語での使われ方の違い
英語の文書では、アスタリスク(*)が一般的で、脚注や注釈のマークとして広く使われています。たとえば
*Terms and conditions apply.
一方、日本語ではこのように使います:
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このように、どちらの言語を使っているかによって、自然に見える記号も変わってきます。
誤用しやすいパターンとは?
-
日本語文書にアスタリスク(*)を使って注意書き → 読みにくくなる
-
英文中に米印(※)を使う → 意味が伝わらない可能性あり
つまり、記号の「言語的な適性」を意識するのが大切です。
一目でわかる比較表!
項目 | アスタリスク(*) | 米印(※) |
---|---|---|
読み方 | アスタリスク | こめじるし(米印) |
使用される場面 | 英語文書・プログラミング・数式 | 日本語の補足・注意書き |
主な用途 | 脚注・強調・掛け算 | 補足説明・注意・脚注 |
出現頻度 | 英文やWebで多用 | 日本語文や資料で多用 |
入力方法 | Shift+8 | 「こめじるし」や「※」で変換 |
この表を見れば、使い分けのイメージがつきやすいですね!
アスタリスク(*)の意味と使い方
数学やプログラミングでの使い方
アスタリスクは、プログラミングや数学では「掛け算」の記号として使われます。
たとえば
2 × 3 →
2 * 3
また、C言語などではポインタやコメントのマークとしても使われます。
たとえば
int *ptr;
といった具合に、IT分野ではアスタリスクは欠かせない存在なんです。
英語文書での脚注記号
英語圏では、アスタリスクは「脚注」のマークとして非常によく使われます。
例
The offer is valid until June 30.*
*Terms and conditions apply.
このように、文章中に「*」をつけて、その下に注釈を書くスタイルが一般的です。
マークダウン記法での強調や装飾
ブログやプログラミング系の文書で使われるMarkdown記法では、アスタリスクはテキストの装飾にも使われます。
-
*斜体*
→ 斜体 -
**太字**
→ 太字
このように、アスタリスクは文章の表現力を高めるためにも活躍してくれます。
Webやシステム系の入力欄での使用例
よく見るのが、入力フォームにある「*必須項目」という表記。
お名前(*必須)
この場合のアスタリスクは、「必ず入力してください」という意味を示すマークとして使われています。
全角でも半角でも使われますが、視認性を重視して全角が使われることもあります。
キーボードでの入力方法
アスタリスクはキーボードの「Shift」+「8」で入力できます。
-
半角:
*
-
全角:
*
また、スマホでは「記号」入力からすぐに出せるため、使い勝手は良好です。
米印(※)の意味と使い方
「こめじるし」の由来と読み方
「※」は日本語で「米印(こめじるし)」と呼ばれます。
なぜ“米”なのかというと、その形が漢字の「米」に似ているからです。記号自体の意味とは関係なく、見た目から名付けられた非常に日本らしいネーミングなんですね。
読み方は「こめじるし」ですが、正式な記号の名称としては「リファレンスマーク(reference mark)」とも呼ばれています。
ただ、日常的には「米印」として完全に定着しています。
日本語文書での補足・注意書きに
米印は、日本語の文章や資料の中で補足説明や注意書きを入れるときに使われます。
たとえば
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このように、主な内容に対して「あとで小さく補足を入れたいとき」に登場するのが米印です。
使い方としては、「大事な注意だけど、メインの内容とは少し切り離して伝えたい」ときにぴったり。
日本語特有の気遣いや、相手への配慮を表現できる便利な記号です。
表や脚注での正しい使い方
米印は、表やリストの中でもよく使われます。特にビジネス資料や説明書では、数字や文言の横に「※」をつけて、下部に補足説明を入れるのが一般的です。
例
プラン | 月額料金 |
---|---|
ベーシックプラン | ¥980※ |
プレミアムプラン | ¥1,480 |
※キャンペーン期間中の価格です
このように、「本文ではごちゃごちゃさせたくないけれど、必要な説明はきちんと書きたい」という場面にぴったりです。
米印を複数使うときのルール
補足が2つ以上ある場合は、米印を2つ、3つと重ねて表現することがあります。
-
※:1番目の補足
-
※※:2番目
-
※※※:3番目
ただし、※を3つ以上並べると視認性が落ちるので、番号付き(※1、※2)の方がわかりやすいという意見も多いです。
特に資料やWebページでは、
※1:価格は税込です
※2:送料別途
のように、補足と番号が対応していると親切です。
WordやExcelでのスマートな使い方
Microsoft WordやExcelでも、米印は簡単に使えます。
-
Wordでは、「※」と打てば自動で変換され、脚注機能と合わせて使うと便利。
-
Excelでは、セル内に「※」を直接入力するか、コメントを活用することで補足を整理できます。
PowerPointなどプレゼン資料では、スライドの下に小さく米印を添えて注意点を書くと、見た目もスマートで印象が良くなります。
「正確に伝える」ことが求められる資料づくりでは、米印を正しく使えるかどうかが、信頼される資料作成のカギとなります。
実例でわかる!アスタリスクと米印の使い分け方
メールやSNSで使うならどっち?
日常的に使うメールやSNSでは、場面によってどちらの記号を使うかを選ぶことが重要です。
-
📧 ビジネスメール(日本語)
→ 補足説明には米印(※)が自然
例明日の会議は14時に変更となりました※参加メンバーのみ対象です。
-
🐦 SNSやチャット(カジュアル)
→ 強調したいときにはアスタリスク(*)が使われることも
例今日のランチ*超おいしかった!
Twitterなどでは、Markdown的な感覚でアスタリスクを使って強調する文化もありますが、文章としての正式さを求める場面では米印の方が読みやすく、信頼感があります。
ビジネス資料や説明書では?
ビジネスの場では、読みやすく・整理された情報提示が求められます。
-
📄 日本語のビジネス資料や報告書
→ 米印(※)がベスト!
例※このデータは2024年12月時点のものです。
-
📑 グローバル向け資料や英文マニュアル
→ アスタリスク(*)が適している
例*Data as of December 2024.
言語に応じて記号も変えると、読み手にストレスを与えません。
英文中に日本語の注意書きを入れたいとき
こんなときは要注意です!
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このように、英文中に米印をそのまま使うと、不自然に見えることがあります。
この場合は、文ごとに区切って補足を下に書いたり、言語ごとに記号を使い分けるのが理想です。
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読み手の言語や文化を考慮した記号の使い方が大切です。
読者に誤解されないための工夫
どちらの記号を使うにせよ、重要なのは「何を伝えたいか」が明確であること。
記号の位置や補足の内容が曖昧だと、かえって混乱のもとになります。
✔ 補足は短く・簡潔に
✔ 文と文の流れが自然につながるように
✔ 1つの文に記号をいくつも入れない
読者がスムーズに読み進められるように、記号の使い方を見直すだけでも文章のクオリティは格段にアップします。
誤用を避けるポイントまとめ
NG例 | 理由 | 改善例 |
---|---|---|
この商品は返金対応あり*条件あり | 日本語文でアスタリスクは違和感 | この商品は返金対応あり※条件あり |
*注意事項:一部対象外です | アスタリスクのあとに内容が来るのは英語的 | ※注意事項:一部対象外です |
米印を4つ以上※※※※ | 多すぎて読みにくい | 番号付き※1、※2で整理する |
記号は見た目の小ささに反して、文章の印象を大きく左右する存在です。
正しく使い分けることで、読みやすく信頼感のある文章に仕上がります。
どちらを使うべき?ケース別おすすめ早見表
使用シーン別「おすすめ記号」早見表
使用シーン | おすすめ記号 | 理由 |
---|---|---|
日本語の補足説明・注意書き | ※(米印) | 日本語文で自然。違和感なく読者に伝わる |
英語文書での脚注・注釈 | *(アスタリスク) | 英語圏ではアスタリスクが標準的な脚注記号 |
プログラミングコード・数式 | *(アスタリスク) | 掛け算や特定の構文に使われる標準記号 |
表や資料での脚注 | ※(米印) | 複数の補足を番号付き(※1、※2)で管理しやすい |
SNSやカジュアルな文章の強調 | *(アスタリスク) | Markdown風の表現でよく使われ、視覚的に目立つ |
プレゼン資料・スライドの補足説明 | ※(米印) | 説明が目立ちすぎず、補足としてスマートに伝えられる |
多言語ページ(日本語+英語) | 使い分け(※と*) | 言語ごとに適した記号を使うと読みやすさがUP |
正しく使うことで文章が信頼される
「たかが記号」と思われがちですが、米印やアスタリスクの使い方ひとつで、文章の読みやすさ・伝わりやすさ・信頼感が大きく変わります。
読者は細かい部分にも敏感。
特に注意書きや補足部分は、内容よりも「どう表現しているか」で印象が決まることもあります。
ユーザーにストレスを与えない書き方
記号の使いすぎ、間違った記号の使用、曖昧な補足…。
これらはすべて、読み手に無意識のストレスを与えてしまいます。
-
記号は1文中に1〜2個まで
-
補足はなるべく簡潔に
-
意味の伝わる位置に配置する
こうした基本を守るだけで、読者にやさしい文章に近づきます。
複数使うときの視認性・読みやすさの工夫
複数の補足が必要なときは、次のように整理するのがベストです。
※1:キャンペーン価格は5月末まで
※2:対象外の商品もございます
※3:数量限定となります
番号を振るだけで、読者が一目で理解できる構成に早変わりします。
複雑な情報も、整えて書くことで安心感を与えることができます。
正しい使い方で文章がグッと引き締まる!
文章は内容だけでなく、「見せ方」も重要です。
正しい記号を正しい場面で使えると、それだけで文章が引き締まり、読み手に与える印象がぐんと良くなります。
「読者ファースト」で記号を使いこなすことが、ライティング上達の第一歩です。
📝まとめ
アスタリスク(*)と米印(※)は、見た目は似ていても使い方はまったく別物です。
-
アスタリスクは英語文書やIT系、強調表現に向いており、
-
米印は日本語文書での補足・注意にぴったり。
この2つの記号を正しく使い分けられるようになれば、文章はより伝わりやすく、読みやすく、そして信頼されるものになります。
ぜひこの記事を参考に、今日から正しく記号を使ってみてくださいね!