子どもの習い事として「バイオリン」にはどんな魅力があるのでしょうか？
子どもになにか楽器を習わせたいと考える親も多いのではないでしょうか。。
- 定番のピアノやエレクトーンを選ぶか
- 他の楽器にチャレンジしてみるか
そんな中で、最近注目を集めている習い事が「バイオリン」。
テレビで活躍する有名なバイオリニストの影響もあり、バイオリンは身近に感じられる楽器になってきました。また、バイオリンはコンパクトなサイズ感も特徴で、ピアノのように置き場所を気にする必要がない点が選ばれる理由の一つです。
今回は、子どもの習い事としてのバイオリンの「メリット・デメリット」や「かかる費用の相場」などの気になるポイントをご紹介します。
子どもの習い事にバイオリンを選ぶならいつから？費用は？
バイオリンを始めるとしたら何歳から？
子どものバイオリン教室は、一般的に「3歳頃」から受け入れているところが多いです。一番小さな「1/16サイズ」のバイオリンを使えば、「2～3歳」頃から練習を始めることも可能です。
そのため、幼少期からバイオリンを弾き始める子どもも少なくありません。
もちろん、小学生から始めても決して遅くはありませんが、幼少期は「音感」が最も発達しやすい時期とされているため、将来的にプロを目指す場合は、早めに始めることで大きなメリットになります。
バイオリン教室の費用（月謝）はどれくらい？
バイオリン教室にかかる費用は次の通りです。
- 入会金：0円〜10,000円
- 月謝：6,000円〜12,000円
週1回の個別レッスンが基本で、平均すると「月1万円前後」が相場です。また、入会金に関しては、キャンペーン期間中に無料になる場合もあるので、いろいろな教室を見て検討するのがおすすめです。
バイオリンを習うときに必要なものは？
- 分数バイオリン
初めてのバイオリンの場合、教室の先生に相談して選ぶのが安心です。
初心者のうちは、いきなり高額なものを購入するのではなく、リーズナブルなバイオリンから始め、続けられるようであれば2本目でグレードアップするのが賢明でしょう。
分数バイオリンとは？
分数バイオリンとは、バイオリンのサイズを分数で表したものです。大人が使用する標準サイズのバイオリンは「4/4」と呼ばれ、それに対して子ども用のバイオリンは「1/16」「1/10」「1/8」「1/4」「1/2」「3/4」など、成長に合わせてサイズが大きくなっていきます。
バイオリンは分数バイオリンという選択肢があるため、子どもが無理なく演奏を始められるのが特徴です。成長に合わせてサイズを変更しながら練習を続けられるので、子どもが扱いやすい楽器と言えるでしょう。
また、「子どもが続けられるか分からない…」という家庭には、教室でレンタルバイオリンを提供しているところもあり、月額費用で楽器を借りられるため、初期費用を抑えたい場合におすすめです。
子どもの習い事にバイオリンを選ぶ5つのメリットとは？
バイオリンを子どもの習い事として始めることで、どんなメリットが期待できるのでしょうか？ここでは、バイオリンを学ぶことで得られる5つのメリットをご紹介します。
メリット1. 音感が鍛えられる
バイオリンを習う大きなメリットの一つは、「音感」が自然と身につくことです。
バイオリンには鍵盤のような目印がなく、弦の位置を正確に押さえながら音を奏でる必要があります。
この過程で耳を頼りに音を判断する訓練が重ねられるため、音感が大きく向上します。
この音感は、学校の音楽の授業や他の楽器を学ぶ際にも役立つでしょう。幼少期から音感を育むことで、音楽の基礎能力が高まります。
メリット2. 脳を刺激して成長をサポート
バイオリンを演奏することは、脳にとって良い刺激を与えます。
演奏時には、楽譜を読む、指を動かす、音を確認する、といった複数の作業を同時に行う必要があります。
この一連の動作は、子どもの脳のワーキングメモリー（作業記憶）を鍛え、脳全体の発達を促進します。
音楽を通じて脳に良い影響を与えることは、学習能力や集中力の向上にもつながります。
メリット3. 姿勢が良くなる
バイオリンを演奏することで、「正しい姿勢」を身につけることができます。
バイオリンは姿勢が悪いと良い音を奏でるのが難しいため、自然と背筋を伸ばして演奏する習慣が身につきます。
また、ステージ上での見栄えも重要視されるため、講師から姿勢について注意されることも多いです。
このような習慣が日常生活にも影響し、普段から姿勢を意識するきっかけになります。
メリット4. 集中力が向上する
バイオリンを学ぶことで、「集中力」が鍛えられるのも大きなメリットです。
音を出す際には、弦を押さえる指の位置や音の微妙な違いを耳で聞き分ける必要があるため、高い集中力が求められます。
この集中力は、他の学びや生活習慣にも良い影響を与えてくれます。
メリット5. コミュニケーション力の向上
バイオリンを習うことで、「コミュニケーション能力」の向上も期待できます。
バイオリンは一人で演奏するだけでなく、アンサンブルやオーケストラなど、他の演奏者と一緒に演奏する機会が多い楽器です。
そのため、同年代の友人や年上の演奏者と交流しながら、自然とコミュニケーション力が養われていきます。
特に、オーケストラのような場では指揮者に合わせ、他の楽器との調和を取ることが求められます。このような経験を重ねることで、子どもは協調性や相手に合わせる力を身につけることができます。
バイオリンを習うデメリットは？
一方で、バイオリンを習い事にする際にはいくつか注意点もあります。ここでは、考慮しておきたいデメリットを2つご紹介します。
1. 費用がかかる
バイオリンを続けるには、費用がかかる点がデメリットの一つになっています。
- 楽器のサイズ変更
子どもが成長するたびに、体に合ったサイズのバイオリン（分数バイオリン）を買い替える必要がある。 - 消耗品の交換
弦は使い続けるうちに切れるため、定期的な交換が必要です。また、松脂やクリーニング用品も継続して購入しなければならない。 - レッスン費用
教室によりますが、月謝は月に1万円前後が相場になっています。トータルで考えると、費用面での負担は決して小さくありません。
2. 自宅での練習が必要
週1回のレッスンだけでは十分に上達するのは難しいため、自宅での練習が欠かせません。
しかし、自宅で練習する場合には次のような課題があります
- 音漏れの問題
バイオリンの音は比較的大きいため、近隣への配慮が必要です。消音機を使うなど、音漏れ対策を考えると良いでしょう。 - 時間の確保
学校の宿題や他の習い事をしている場合の両立を考えると、練習時間をどう確保するかも課題になってきます。
やはり自宅での練習を取り入れると、上達のスピードは飛躍的に向上するので、環境を整えてあげるとこれらのデメリットはある程度解消できるのではないでしょうか。
バイオリンは、音感や集中力、コミュニケーション力の向上など、多くのメリットがある習い事です。ただし、費用や自宅での練習環境などのデメリットもあるため、子どもが楽しんで続けられるような環境作りが大切です。メリットとデメリットをしっかりと考慮して、バイオリンを習い事に選ぶか検討してみてください。
子ども向けバイオリン教室の魅力とは？
まず、バイオリンが持つ特徴や、子ども向けのバイオリンがどのようなものかを詳しく見ていきましょう。
バイオリンと他の楽器との違い
バイオリンを初めて習う際に、多くの人が驚くポイントがあります。それは、バイオリンには音の位置を示す「目印」がないことです。
例えば、ピアノであれば「ド」の場所は一目で分かりますし、ギターもフレットが音の位置を示しています。しかし、バイオリンは写真で見ても分かる通り、音を判断する目印が一切ありません。そのため、正しい音を出すには耳で音を聞き分ける能力が非常に重要です。
さらに、バイオリンは1mmの指のズレでも全く違う音が鳴ります。この繊細さゆえに、バイオリンを習うことで「音感」が大きく鍛えられると言われています。数年間バイオリンを習った子どもであれば、音のわずかな違いにも敏感になるというメリットがあります。
子ども向けのバイオリンとは？
バイオリンはチェロやコントラバスに比べれば小さな楽器ですが、通常サイズのバイオリンは子どもには大きすぎる場合があります。
そのため、子どもには「分数バイオリン」と呼ばれる、体のサイズに合った小さなバイオリンを使うことが一般的になっています。
成長に合わせたバイオリンの選び方
分数バイオリンは、子どもの年齢や身長を基準とした「サイズ表」を参考に選びます。楽器店で実際に楽器を手に取ってみることが大切で、店員さんや教室の先生に相談しながら選ぶと安心です。
ただし、子どもの成長に伴い、バイオリンのサイズを買い替える必要があるため、費用がかさむ場合があります。そんなときは、分数バイオリンのレンタルサービスを提供している教室を利用するのも良い方法です。レンタルなら、買い替えの手間や費用を抑えられるので安心です。
まとめ
バイオリンは目印がない分、音感を鍛えるのに適した楽器であり、子どもの音楽的成長に大きく貢献します。
さらに、分数バイオリンを活用することで、小さな子どもでも無理なく楽器に親しむことができます。
バイオリンを習い始めるときは、適切なサイズの楽器を選ぶことや、楽器のレンタルサービスを活用することで、負担を軽減しながら長く続けられる環境を整えてることが重要になってくると思います。
